城塚翡翠再び。mediumの続編『INVERT』発売決定!前作を振り返ってみる。

霊媒探偵城塚翡翠、再び。ミステリー賞を総なめにしたmediumの続編が発売決定!

こんにちは。もしかめです。嬉しいニュースが飛び込んできました。「このミステリーがすごい」1位、「本格ミステリベスト10」1位、「第20回本格ミステリ大賞」1位、2020年本屋大賞ノミネートなど、あらゆる賞を総なめにした前作、「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」の続編の発売が7月7日に決定!前作から矢継ぎ早なこの発表に、歓喜した方もさぞ多かったことでしょう。もしかめもその一人。mediumが面白いぞ、と噂には聞いていたのですが、表紙のイメージからなんとなくキャラものなのかなと思っていたのですが、先入観は大敵ですね。前評判通りの面白さでした。

medium 霊媒探偵 城塚翡翠

この記事には、重要なネタバレが含まれています。未読の方はお気をつけください。

INVERTの感想レビューはこちらから。

相沢沙呼『INVERT』感想レビュー medium続編はやっぱり最高だった


前作、mediumを振り返る

主人公は死者の魂を自分に乗り移すことのできる「霊媒」の能力を持つ探偵城塚翡翠。推理作家である香月とコンビを組み、次々と起こる難事件を解決していくというストーリー。完全な証拠にはなりえない霊媒で得た手掛かりに、香月が物理的な証拠を揃える協力プレイで進む本作。その裏で、女性を執拗に狙う連続殺人鬼が暗躍。翡翠もそのターゲットになるわけですが…。

全てが伏線、のキャッチコピーに偽りなし。

正直、すべてが伏線って大げさじゃないですか?ひとつひとつの謎解きは霊媒の力と論理をうまく絡めた推理でしっかり楽しめる。ただ、暗躍する連続殺人鬼に関しては、途中で、「まあほぼほぼ香月だろうな」と予想がついたので、「なるほどなるほど、これはミステリーの王道、信用できない語り手パターンですね」と余裕をぶっこいていたんですが、してやられました。

表紙、タイトルから伏線だった

そもそも霊媒の力が無い。まじか。霊媒師という主人公の設定そのものからミスリードという、なんとも大胆なトリック。いや確かに、霊媒師という時点で、ラストで「実は霊媒ではありませんでした、と梯子を外されてもなんら不思議はないですよね。ポイントは、それまでの過程で霊媒の能力と論理とを緻密に組み合わせた謎解きによってその世界観を当然のように受け入れることが出来た点。謎解きの質が高いからこそ可能な高等テクニックだなあと感じましたね。

そして、これまで解決してきた事件の再度の謎解きが始まります。本作は最終章までに「泣き女の殺人」「水鏡荘の殺人」「女子高生連続絞殺事件」と3つの事件があるので、それぞれの章とラストの翡翠の章で計6つの謎解きが楽しめてしまうと。一度解けた謎を再度別視点から解きなおす、というのはこれまでに無く斬新でした。

読み進めていくにつれ、翡翠の性格が想像していたのと違うな…と感じた人は大勢いたでしょう。表紙の翡翠はどこか麗しい怪しげな女性というイメージなんですが、出てきた翡翠はどうにも頼りなく、風に吹けば飛ばされてしまいそうなか弱い少女。このイメージを覚えた時点で、すでに作者の術中にハマっていたとは…恐るべし。

INVERT、期待大ですね!

そんな感じで、非常に楽しく読ませて頂いたmedium。翡翠の本当の姿もわかったうえで読む次作は、また違った雰囲気で読み進めていくことが出来そうです。前作を上回る完成度の作品となると相当なハードルがありそうですが、相沢沙呼さんはこれまで殺人ものはほとんど書いてきていなかったはずなので、ネタは相当持っているのでは、と期待が今から膨らむばかりです。

今日は29日でブックオフがセールのようなので、積読本を買いにいってきます。今回もご覧頂きありがとうございました。では。

もしかめ

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ミステリー大好きもしかめが、読んだ本や日常などをだらっと記録していくブログです。

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