神津凛子『スイート・マイホーム』感想レビュー 理想の新居に忍び寄る怪異…!『オゾミス』を堪能しました。

こんにちは、もしかめです。今回は”オゾミス”の愛称(?)で話題の神津凛子さんのデビュー作『スイート・マイホーム』の感想レビューです。

あらすじ

隙間風に苛まれる日々を脱すべく、念願の家を購入した賢二。愛する妻と娘と引っ越したそこは、団かくて快適な、まさに「まほうの家」-だったはずなのに。

立て続けに起こる異変と、家中に漂う見知らぬ誰かの気配が、一家を恐怖の淵に追い詰める。そして、とうとう死者が。この悪夢の先に待ち受けているものとは。

感想レビュー

オゾミスと称される本作、装丁が好みで手を出しましたが、いやはや楽しめました。ホラー小説にも、序盤から怪異の正体が分かるタイプ、わからないタイプと2パターンあるかと思いますが今作は後者。

理想のマイホームを手に入れ、幸せな生活を手にするはずだった夫婦。そこへ、原因不明の怪異が次々に襲い掛かります。

その怪異が結構テンプレ通り、良い意味でベタなのがポイント高かったです。家の中で何かを見て急にそそくさと帰ってしまう友人、部屋の隅の何もないスペースに笑いかける子供、そして換気口に垂れる黒髪…。

テンプレなんですが、だからこそホラーを読むぞ!ってテンションの私には刺さりました。

全3章で展開される本作、1章で不気味に忍び寄る正体不明の怪異を楽しんだあと、2章で物語は急変…。この2章からが本作の本領発揮というところですね。

1章で感じた違和感の正体が明らかになり、ある一つの大きな事件を絡めて身の毛のよだつような戦慄のラストへと繋がる展開は非常に楽しめました。

なにより、恐怖の質、内容が一辺倒でないのが魅力。シンプルな怖さから、身体の内側からゾワッとくるような怖さまで多彩で飽きずに読み進めることが出来ました。

ホラー要素とミステリー要素のブレンド具合も絶妙で、”オゾミス”とは上手いこと言ったものだなと。

ホラー好きもミステリー好きも満足できる一冊だったのではないでしょうか。神津凛子さんは今作がデビュー作とのことで、次作以降も期待ですね。

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

もしかめ

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ミステリー大好きもしかめが、読んだ本や日常などをだらっと記録していくブログです。

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