貴志祐介『黒い家』感想レビュー! 幽霊よりもなによりも人間が怖い…最恐のサイコパスが迫るサイコホラー

こんにちは、もしかめです。今回は貴志祐介さんのサイコホラー小説『黒い家』の感想レビューです。

あらすじ

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。

恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

感想レビュー

面白いホラー小説無い?って聞くと、鈴木光司さんのリングや小野不由美さんの残穢、芦沢央さんの『火のないところに煙は』など色々挙げられる中で、だいたいそこに別ジャンルみたいな感じで割り込んでくるのが貴志祐介さんの『黒い家』。

サイコホラーというのがふさわしいんですかね、とにかく、人間が怖すぎました。

いやね、圧倒的に怖かったとしても、それが怪物だったり幽霊だったりしたらまだ良いんです(良くはない)。黒い家が怖いのは、恐怖の対象がただの人間だということ。

圧倒的な悪意、殺意をもったサイコパスを前にして、やっぱり人間が1番怖いんだなと思わされる作品でした。

自分では到底理解できないようなサイコパスが現れると、人は心の底から深い絶望を感じるものなんだと強く思いましたね。なんていうんでしょうか、理解が及ばなすぎてゾッとする、という感覚でしょうか。

貴志祐介さんの作品は『新世界より』と『悪の教典』に続き3冊目ですが、キャラが濃すぎますね笑 特に後半の黒い家のシーンは悪の教典下巻のハスミン大暴れを思い出しました。

作中ではサイコパスについて、大きく2つの問いが掲示されるのですがそれも興味深かったです。生まれながらのサイコパスは存在するのか、そしてサイコパスが急増している原因はなんなのか。

昨今は、犯罪傾向にある人たちは幼い頃に何かしら問題があった、という話を聞くことが増えましたが実態はどうなんでしょうか。

生まれた瞬間からサイコパスなのも怖いですし、そうでないなら人をそこまで感情が無く残酷な生き物にしてしまう環境もまた恐ろしいですし、逃げ場がないですね…。

終始漂う不気味な雰囲気と、黒い家に立ち込める異臭まで香ってきそうなエグい描写。そして恐怖という日本語を一人で背負って立っているかのようなサイコパス。

有名なのも納得です。以前に映画化もされており、大竹しのぶさんがやばい!と評判のようなので、そちらも観てみようかなと思っています。

それでは今回はこの辺で。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

もしかめ

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ミステリー大好きもしかめが、読んだ本や日常などをだらっと記録していくブログです。

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